1. ホリスティック(全的)な健康観に立脚する
人間を「体・心・気・霊性」等の有機的統合体ととらえ、社会・自然・宇宙との調和にもとづく包括的、全体的な健康観に立脚する。

2. 自然治癒力を癒しの原点におく
生命が本来、自らのものとしてもっている「自然治癒力」を癒しの原点におき、この自然治癒力を高め、増強することを治療の基本とする。

3. クライアントが自ら癒し、治療者は援助する
病気を癒す中心はクライアントであり、治療者はあくまでも援助者である。治療よりも養生、他者療法よりも自己療法が基本であり、 ライフスタイルを改善してクライアント自身が「自ら癒す」姿勢が治療の基本となる。

4. 様々な治療法を選択・統合し、最も適切な治療を行う
西洋医学の利点を生かしながら東洋医学、心理療法、自然療法、栄養療法、手技療法、運動療法、などの各種代替療法を総合的、 体系的に選択・統合し、最も適切な治療を行う。

5. 病の深い意味に気づき自己実現をめざす
病気や障害、老い、死といったものを単に否定的にとらえるのでなく、むしろその深い意味に気づき、生と死のプロセスの中で、 より深い充足感のある自己実現をたえずめざしていく。
Holisticという言葉は、ギリシャ語のholos(全体)を語源としています。 そこから派生した言葉にwhole,heal,holy,health…などがあり、健康(health)という言葉自体がもともと『全体』に根ざしています。
現在、「ホリスティック」という言葉は、「全体」「関連」「つながり」「バランス」といった意味をすべて包含した言葉として解釈されています。 的確な訳語がないため、そのまま「ホリスティック」という言葉が使われていますが、意味する内容は決して新しく輸入された考えではなく、 もともと東洋に根づいていた包括的な考え方に近いものといえます。

NPO法人日本ホリスティック医学協会